健康診断Medical checkup
生活習慣病などの疾患に罹患せず、健康的に長生きするには、定期的な健康診断が欠かせません。バランスの取れた食生活や適度な運動などのセルフケアももちろん重要なのですが、それでも疾病リスクをゼロにすることは出来ませんので、定期健診によって病気を早期発見し、早期治療に繋げていく必要があるのです。
当院では、労働安全衛生法に基づく雇入時の健診や定期健診、地方自治体の特定健診のほか、各種自費健診も受け付けております。お電話や電子メールにてお気軽にご相談ください。
雇入時の健康診断について
事業者は、常時使用する労働者に対し、医師による健康診断を受けなければなりません(労働安全衛生規則第43条)。
企業の定期健診について
事業者は、年に1回(深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回)以上、定期的に健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第44条)
特定健診について
「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、医療保険者(国保や協会けんぽ、健保組合、共済組合など)は、平成20年度より特定健康診査(特定健診)と特定保健指導を実施しています。
特定健診は、がんや心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクを減らし、メタボリックシンドロームを早期に発見するために行われています。さらに、この健診でメタボのリスクが高いと判定された方には、特定保健指導が行われます。
当クリニックは各種健診を受け付けています
当クリニックは、高齢者医療確保法に基づく特定健康診査(特定健診)と特定保健指導を実施しており、掛川市が行っている特定健診の実施医療機関でもあります。ご希望の方は、いつでもご受診ください。
掛川市の特定健診
掛川市の国民健康保険に加入している当年度で40歳から74歳の方が対象になります。ただし、お勤め先で健診を受診される方、国保人間ドックを受診される方、妊産婦(妊娠中または出産後1年以内)、病院・診療所に6ヶ月以上継続して入院されている方などは対象外ですので、掛川市の健康医療課特定健診係(TEL:0537-62-6151)までご連絡ください。
対象者の方には、受診票の通知が青色の封筒で届きますので、健診実施医療機関(当クリニックなど)に通知書類をお持ちになって受診してください。有効期限は同年12月ですが、11月と12月は混雑が予想されますので、事前に医療機関にお問い合わせください。
自己負担金は、原則として1,200円です。但し、当年度3月末時点で40歳、50歳、60歳、70歳の節目年齢の方は無料で受けられます。検査項目は下記のとおりです。
検査項目
- 診察
- 身体計測(身長・体重・腹囲)
- 血圧測定
- 血液検査(脂質代謝・肝機能・血糖値・腎機能など)
- 尿検査(糖・蛋白)など
特定健診を受診される際にお持ちになるのは、国民健康保険被保険者証、受診票(青色の封筒に同封されています)、自己負担金(原則1,200円)、おくすり手帳またはかかりつけ手帳(持っている方のみ)です。
健診の詳しい内容につきましては、掛川市の公式HPをご参照ください。
掛川市の各種がん検診
掛川市の胃がん検診
掛川市に住民登録している39歳以上の方が対象です。受診券(はがき)が送られる方は、昨年度胃がん検診を受けた方や、検診を受けなかった方で今年度の受診券の送付希望を市へ連絡された方などです。
受診券(はがき)が届きましたら、はがきに記載されている胃がん検診日程を確認され、ご都合のつく検診日(会場)に、受診券をもってお越しください。その際に、自己負担金(原則1,100円ですが、75歳以上の方は無料)を受付でお支払いください。
検診内容は、問診と胃部レントゲン間接撮影(バリウム検査)となります。
詳細につきましては、掛川市の公式HPをご参照ください。
掛川市の大腸がん検診
掛川市に住民登録している40歳以上の方が対象です。健診を希望される方は、まず市(健康医療課)へお申し込みください。
昨年度に大腸がん検診を受けた方などには、事前連絡がなくても検査容器が送られます。
指定容器が届きましたら、2日分の便を採取し、掛川医療センターに提出してください。その後、提出された便で潜血検査を行い、結果を通知いたします。
詳細につきましては、掛川市の公式HPをご参照ください。
予防接種Vaccination
当院では、成人向けの予防接種としてインフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種を行っています。そのほかのワクチン接種についても、お気軽にご相談ください。
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インフルエンザワクチン
インフルエンザを予防する手段として、特に有効とされているのがワクチン接種です。接種してから予防効果が出るまでに約2週間かかりますが、その効果は約5ヶ月間持続します。通常、12~翌年3月頃の寒い時期に流行していますので、その前に予防接種を受けるよう心がけてください。
なお、インフルエンザウイルスにはA、B、C型があり、それぞれに多くの亜型と異なる株がありますが、C型が問題になることは極めてまれです。変異を繰り返すことが多いので、毎年、その年の流行型を見極めてワクチンが準備されています。
肺炎球菌ワクチン
肺炎のみならず、侵襲性肺炎球菌感染症などの深刻な疾患を予防するため、事前に肺炎球菌ワクチンを接種しておくことが重要です。このワクチン接種により、肺炎のリスクを軽減でき、重症化を防ぐことができます。
特に、養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方、慢性の持病(呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎、肝硬変など)をお持ちの方は、成人用肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。
接種は、1年を通して、いつでも可能です。但し、5年以内に再接種を行った場合、注射部位に痛みなどが強く生じることもありますので、再接種をご希望される方は5年以上の間隔をあけるようにしてください。
肺炎球菌ワクチンは、すべての肺炎を予防できるわけではありません。接種後も、うがいや手洗いを敢行し、日常的な公衆衛生活動を怠らないよう留意してください。
予防接種を受けた後の留意点
予防接種を受けた方は、その後30分程度は安静にし、接種を受けた医療機関に留まるか、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきます。もし、接種部位に異常な反応が現れたり、体調に変化が生じた場合には、速やかに医師と連絡をとり、身体の状態などを伝えてください。
また、接種した部位は清潔にしておき、接種後24時間以内は体調が変化するおそれがありますので、過激な運動や飲酒は控えるようにしてください。